「三浦光雅展 “浅い奥行き Depth of shallow space”」
現在、anonymous studio では、「三浦光雅展 "浅い奥行き"」を8 月17 日[日]まで開催しています。 三浦光雅は、カンヴァスなどの支持体に直線を描き重ねていく絵画、〈void〉シリーズで知られる作家です。「描いているイメージに意味を持たせたくない」と彼が述べるように、シリーズに属す作品の、直線の始まりと終わりの位置は、乱数を使って定められ、線を描く作業も機械的に進められています。 しかし作品をよく観ると、線のかすれや滲み、絵具を重ねた色彩の濁りなど、企図されていない微細な要素が画面全体に静かな生動感を生み出していることが分かります。 三浦の絵画は、線と色彩が織りなす空間の響きと、その浅い奥行きの中で、手で描く意味はどこにあるのか、絵画とは何かという、表現そのものへの思索へと導きます。 名古屋での最初の個展となる本展では、2025年に制作された未発表の作品を紹介しまています。 会場で作品をご覧いただき、ミニマルな手法によって絵画の豊かさを再認識させる三浦光雅の秀逸な表現をご確認ください。
会場: anonymous studio 愛知県名古屋市中区栄3丁目5−10の先 久屋大通公園ヒロバス (名古屋栄三越 東隣, 中日ビル西側, 公園内)
名古屋市営地下鉄東山線・鶴舞線栄駅下車、14番出口より南へ徒歩1分
会期: 2025 年6 月13 日[金]ー 8 月17 日[日]
毎週 金・土・日 11:00-17:00 開催
観覧料: 無料
主催: anonymous art project
問合せ: studio@anonymous-collection.jp