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2024年9月27日(金)-10月20日(日)

線の始まり|アノニマス・コレクション + 田島圭

 

Beginning of the Line | anonymous collection + KEI TAJIMA

線の始まり|アノニマス・コレクション + 田島圭<p> </p>Beginning of the Line | anonymous collection + KEI TAJIMA
anonymous art projectは、名古屋・栄のanonymous studioで、線をテーマに展覧会を開催することとなりました。

線の始まり|アノニマス・コレクション + 田島圭

 

Beginning of the Line|anonymous collection + KEI TAJIMA

2024年9月27日[金]〜10月20日[月・祝]

毎週 木 金 土、及び10月13日[日]、14日[月・祝]、20日[日]11:00-17:00 開廊

都合により休廊することがあります。

確実な観覧をご希望の方はanonymous art projectホームページにてご予約ください https://anonymous-collection.jp/

 

主催|anonymous art project  

anonymous studio
愛知県名古屋市中区栄3丁目5−10の先 久屋大通公園ヒロバス(名古屋栄三越東側・中日ビル西側 公園内)

交通:名古屋市営地下鉄東山線・鶴舞線栄駅下車、14番出口より南へ徒歩1分

 

問合せ先   anonymous art project   https://anonymous-collection.jp/

 

私たちは、日常の様々な場面で「線」というものを意識します。しかし線は、自然界には存在せず、人が視覚情報などによって知覚するものといわれます。日本画家の横山大観は、かつて西洋と東洋の線を比較して、東洋の線は「形以上に深い生命を蔵して」1)いると述べ、「古来線という言葉は無く、筆と申しています」2)と、その表象表現の豊かさについて指摘しました。

この線への鋭敏な感性は、現代の優れたアーティストの表現にも窺うことができます。本展では、anonymous collectionの中から「線」を思わせる絵画を選定し、愛知県を拠点に独自のドローイングを展開してきた田島圭(1978-)の作品と並置して展示します。池田光弘(1978-)、鬼頭健吾(1973-)、大越円香(1997-)、山田康平(1997-)、そして田島圭の5名の作品と向き合い、各々が奏でる線の深さや美しさを確認いただければ幸いです。

1,2) 横山大観『日本美術の精神』昭和14年 横山秀磨、7頁

出品作品

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2

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6

1 池田光弘(1978-)《somewhere no.4》2017年 162.0×112.0cm 油彩、カンヴァス anonymous collection   2 鬼頭健吾(1973-)《Hydro Ⅵ》2006年 120.0×90.0cm anonymous collection   3 鬼頭健吾(1973-)《big rip》2021年 100.0×81.0×31.0cm アクリル、ラメ、ガラス、スプレー、布、金属、カンヴァス anonymous collection   4 大越円香(1997-)《A piece of the Invisible view 05》2022年 90.0×90.0cm インクジェット印刷、アルミニウム複合板 anonymous collection   5 山田康平(1997-)《Untitled》2021年 80.3×65.2㎝ 油彩、カンヴァス anonymous collection   6 田島 圭(1978-)《524mm》2011年 58.3×43.2mm(額装サイズ) インク、紙 作家蔵

 

 

田島圭のドローイングについて

田島は、1978年岐阜県生まれ。名古屋造形芸術大学大学院修了後、絵画制作の基本にある「描く」行為を再確認する為のドローイングや立体などの制作に着手する。本展に出品された黒一色に見えるドローイング群は、紙の左上から右に向かって製図用の黒いインクによって1本の線を引き、1mmの余白を空けて、また線を引くという作業を繰り返して描かれている。1mm空けた白い余白の展開は、次の線を描く時、前の線よりも1mmだけ長く引くという田島独自のルールによって生じたものである。

作品の前に立つと、黒いインクのかすれや、線と線の間の隙間など手作業によって生じた偶発的な表情が窺える。観る者を、夜空に瞬く星や、惑星を周回する衛星の軌跡といった広大な世界への思索に誘う作品群である。

 

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