イベント

2023年12月19日(火)-29日(金)

Tomona Matsukawa|松川朋奈「You say it will never change, but」展示会開催

アノニマスコレクション名古屋にて2024年12月29日[金]まで開催

毎週、木曜・金曜日開廊 11:00 - 17:00

 

*都合により閉廊する場合があります。観覧ご希望の方は事前のご予約をお願いします。 ご希望の方は前日までに

info@anonymous-collection.jpにお申し込みください。

匿名の女性のポートレートを通して、現代社会に生きる女性のアイデンティーを表現してきた画家・松川朋奈の個展を開催中

松川は、街角などで見掛けた女性へのインタビューをライフワークにしているといいます。幾多の取材をもとに描かれた彼女の肖像は、それゆえに仕草、服装、宝飾品、指の表情などから女性の年齢や嗜好、さらには暮らしや生き方といった詳細なプロフィールをも想像させます。そして、ハイライトと、色彩の美しさが際立つ絵画表現。松川は、イタリア・バロック時代のルミニズモ(光と陰影の強調によりドラマチックな表現を生み出す絵画手法)を、時代を超えて採用することで、可逆的な人間の深層心理にも言及する強靭でしなやかな絵画空間を生み出してきました。
「You say it will never change, but」(あなたはきっと何も変わらないというけれど)という副題が
付された本展覧会は、国内外をフィールドに活躍する松川の出身地、愛知で開催される最初の個展です。展覧会の中心は、トリブティック(三部作)の構成を持つ作品と、アメリカの詩人、エミリー・ディキンソン(1830-1856)の詩の一節「No rose, yet felt myself a’bloom, No Bird ― yet rode in Ether」(意訳:バラが咲いてもいないのに、咲いているように感じ、鳥もいないのに、空を飛んでいるように感じる)のテキストを描いた4点組みの作品。トリブティックの絵画は、キリスト教美術では、「磔刑」「聖母子」「聖人像」などで構成されます。その聖なる絵画形式を連想させる松川の作品は、私たちの敬虔な気持ちを呼び覚まし、多彩な解釈へと導くディキンソンの言葉との狭間で、自由と想像力の大切さを再確認させます。
是非ともこの機会に会場にお越しくださり、松川の作品との対話をお楽しみください。

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