大越円香|Detection
大越円香|Detection
2024年6月1日[土]〜7月27日[土] 木・金・土 11:00-17:00 開催 (但し7月4日[木]は休廊)
7月4日以外の木曜日も、休廊する可能性があります。
木曜日の確実な観覧をご希望の方は、ホームページにてご予約ください https://anonymous-collection.jp/
主催|anonymous art project
anonymous studio
愛知県名古屋市中区栄3丁目5−10の先 久屋大通公園ヒロバス内(名古屋栄三越 東側/中日ビル 西側)
交通:名古屋市営地下鉄 東山線・鶴舞線 栄駅下車、14番出口より南へ徒歩1分
問合せ先 anonymous art project https://anonymous-collection.jp/
このたびアノニマス・アート・プロジェクトは、「大越円香|Detection」展を開催する運びとなりました。大越円香は1997年秋田県生まれ。秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻を卒業後、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)でメディア・アートを学びました。同大学院大学を修了後は、アノニマス・アート・プロジェクト海外派遣プログラムに参加。ニューヨークで滞在制作を行なっています(2023年)。帰国後は愛知県に拠点を定め、今日まで制作や研究活動を続けてきました。
大越のテーマは「スマートフォン登場以降のデジタル画像の視座」(視座とは、物事を客観的に把握する際の立ち位置や立場のこと)。私たちは日々、スマートフォンなどのデジタル機器を通じて多くの画像や映像に触れています。ネット社会に氾濫するそれらの広範なイメージを、私たちの眼がなぜリアルと感じ、対象について把握していくのか。その喫緊な課題に取り組む為に、大越は近年、iPhone向けのソフトウェアを開発し、画面上に映る対象との「距離」をDetection(検出)してビジュアル化する作品を発表しています。
本展は、大越の近年の表現を紹介するものです。会場に並ぶのは、街中で「距離」を測定した映像と、ニューヨーク等で制作された平面作品。いずれもライダー・センサー(対象に光を照射し、その反射光によって距離を測定する技術)や、AR(拡張現実。目で見ている現実の風景に文字情報などを加える技術)と深く関わる作品です。
大越は制作の意図について「視覚の未知なる側面を浮き彫りにさせること」にあると述べています。デジタル技術の進展によって、私たちはさほど遠くない未来に、人間自身の視覚の限界を認める時代を迎えることでしょう。しかしその未来の人々も、デジタル空間という新しい自然環境の中で対象を見て感じる楽しさ、面白さ、そして自らの眼で観る重要性について議論を交わすのではないでしょうか。
大越円香は、私たちの知覚や感覚に秘められた潜在力について極めて自覚的なアーティストです。この機会に展覧会場にお越しになり、人間の視覚を巡る不可視の世界の美しきを実感していただければ幸いです。
出品作品(一部)
1 大越円香《Surfacedrawing #02》2023年 anonymous collection
2 大越円香《Surfacedrawing #03》2023年 anonymous collection
3 大越円香《Surfacedrawing #05》2023年 anonymous collection
4 大越円香《Surfacedrawing #08》2023年 anonymous collection
会場風景
会場風景
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